木製農業用ビニールハウスを使った農業実証実験を大学、自治体と共に行っています。

雪国では年間通して作物を作ることは不可能だと思っていませんか?

「冬期間も栽培ができるのなら、雪国に定住する若者が大勢いるはず」との思いから、開発をしてきた木製農業用ビニールハウス。

これからの山間地の農業の可能性を求め、信州大学農学部と共同で木製農業用ビニールハウス内での農産物の実証試験を行ってきました。

農業用ビニールハウスの採算性作物とは

飯綱町との実証実験

近年、農業が再注目され国や異分野の企業もぞくぞくと農業分野に参入しています。飯山市のように冬が長い豪雪地域でも年間通して農業ができる環境を整え、作業性、採算性のとれる農業を目指す必要があります。

農業にはマイナスだと思われている雪国でも、雪の下の地面の暖かさを利用することで、暖房費用を抑えることができます。又、雪も利用することで、柔らかく甘い作物を栽培することが可能です。

ハウス栽培は限られた範囲で多くの作物を収穫することが大事です。ハウス栽培に適した作物として、例えばイチゴがあります。冬期間のイチゴ栽培は、ハウス内の気温が低くても根元が冷えなければ栽培は可能です。葉菜も雪国では暖房なしで栽培できます。

栽培作物は、農業の専門家に相談にのっていただけます。

飯綱町で通年栽培の実証試験

飯綱町では、「冬季も収穫できる農産物を研究してほしい」と、信州大学農学部大井美知男特任教授に打診し、2016年12月末から実験が開始されました。その結果、冬季のハウス内のわずかな加熱でイチゴが収穫できると実証されました。そこで2018年、当社の農業用木製ビニールハウスを使用して、信大農学部が開発した四季成りイチゴ「信大BS8-9」600株を植え、実証実験をしています。

四季成りイチゴ「信大BS8-9」は、1年ごとに株の植え替えが必要ですが、年4回収穫でき、糖度が高く、濃い味が特長です。

実験は今も続き、栽培が順調であれば、町内の生産者を増やしていく考えです。

飯綱町で通年栽培の実証試験
飯綱町で通年栽培の実証試験
飯綱町で通年栽培の実証試験
飯綱町で通年栽培の実証試験